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米国が1945年8月6日広島に、9日長崎に投下した原爆は、街を一瞬のうちに破壊し、その年の末までに21万人の命を奪いました。「この世の地獄」と言われた惨状を生き延びた人々も、大切な人をなくした悲しみや自分だけが生き残った罪悪感にさいなまれ、原爆の後遺症、差別や偏見に苦しみながら生きて来られました。
今年は広島、長崎への原爆投下から80年、第二次世界大戦終結から80年の年です。しかしながら、国連憲章や国際法、国際人道法に違反する行動や、軍備増強、軍事同盟強化の動きによって世界は分断され、核使用の危険がかつてなく高まるという危機に直面しています。そんな中、昨年、被爆者の団体である日本被団協にノーベル平和賞がおくられました。ノーベル委員会のフリードネス委員長は、今年7月27日に来日、被爆者に対し、「核兵器が実際にどういうものであるか、世界がはっきりとわかるよう手伝ってくれた。あなた方は世界が必要としている光です」と述べています。
核兵器禁止条約は、現在94ヵ国が署名し73ヵ国が批准、国連総会では3分の2の国々が賛同するなど、緊迫する世界情勢の中で希望となっています。我が国の世論調査でも73%が条約参加に賛成と答え、核兵器禁止条約への参加を求める意見書は既に全国の自治体の4割を超えています。広島県に接する島根県邑南町は、被爆地の1つ広島市にも近く、多くの人的犠牲者を出しました。2005年には、「非核平和の町」を宣言し、草の根活動から始まった「歩こう広島まで」の追体験を今日まで継続しており、公民館では被爆地写真パネルの展示、小中学校では被爆者に直接体験を聴いたりと積極的に平和学習に取り組んでいます。
こうした背景もあり、被爆80年を迎える今年こそ広島、長崎の原爆被害を体験した日本の政府は、核兵器の使用を許さず、核兵器を全面的に禁止させる先頭に立たなければいけません。よって、日本政府にはすみやかに核兵器禁止条約に署名し、国会で批准することを強く求めます。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
令和7年9月12日
島根県邑南町議会議長 漆谷光夫
( 地方議会意見書提出先 )
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
外務大臣
免税軽油制度は、道路を走らない機械に使う軽油について、軽油引取税(1リットル当たり32円10銭)を免除する制度で、農業用機械や船舶、倉庫や港湾等で使うフォークリフトなど、道路を使用しない機械燃料用の軽油は免税が認められており、これまで冬季観光産業の重要な柱であるスキー産業や農林業に貢献して来た免税軽油制度は、令和6年度税制改正により、令和9年3月31日まで特例措置が延長されております。
スキー産業では、索道事業者が使うゲレンデ整備車、除雪機などに使う軽油が免税となっており、この制度が無くなれば、スキー・スノーボード等の冬季観光産業が大きな負担増を強いられ、スキー場経営への影響は深刻です。
さらに、現状でさえ経営が困難な農業、林業、水産業、建設業、製造業他においても負担増は避けられず、当該の事業経営への影響は深刻となり、町の経済にも計り知れない影響を与えることとなります。
よって、政府及び島根県におかれては、観光産業や農林水産業等幅広い産業への影響に鑑み、免税軽油制度を更に継続されるよう、強く要望します。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
令和7年9月12日
島根県邑南町議会議長 漆谷光夫
( 地方議会意見書提出先 )
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
経済産業大臣
国土交通大臣
島根県知事
いま、地方公共団体には、急激な少子・高齢化にともなう社会保障制度の整備、子育て施策、人口減少下における地域活性化対策はもとより、DXの推進、脱炭素化、物価高騰対策など、極めて多岐にわたる新たな役割が求められています。加えて、多発化する大規模災害への対応や新興感染症への備えも求められる中、地域公共サービスを担う人員は圧倒的に不足しており、職場における疲弊感は日々深刻化しています。
政府はこれまで「骨太方針」に基づき、地方一般財源の前年度水準を確保する姿勢を示してきました。しかし、増大する行政需要また不足する人員体制に鑑みれば、今後はより積極的な財源確保が求められます。
このため、2026年度政府予算また地方財政の検討にあたっては、現行の地方一般財源水準確保より積極的に踏みだし、社会全体として求められている賃上げ基調にも相応する人件費の確保を含めた地方財政を実現するよう、以下の事項を求めます。
記
以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。
令和7年6月13日
島根県邑南町議会議長 漆谷光夫
( 地方議会意見書提出先 )
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
総務大臣
厚生労働大臣
国土交通大臣
デジタル大臣
内閣府特命担当大臣
( こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画 共生・共助 )